均衡の試練 
試練前
空気が突然燃え上がったみたいだ、粘滞した風が足首に絡みつき、本能的な不快感を感じる。「均衡…」、荘厳で無感情な声が囁く。「宇宙の…均衡は保たれるべき …… 」一つ一つのこだまがその囁きに重なり、交響曲のように鳴り響く。
「試練を乗り越えられたら、天秤を揺るがすほどの力が汝にあるという証拠だ」声は言う。「諸界はそれによって改変され、均衡を…保つ。汝は直面するだろう、より強大な敵に、より難解な謎に、そして…より手厚い褒賞に」
「均衡…」声はまだ止まない、T汝はまた、試練に遭遇するだろう…」
- また夢か？
「試練を乗り越えられたら、天秤を揺るがすほどの力が汝にあるという証拠だ」声は言う。「諸界はそれによって改変され、均衡を…保つ。汝は直面するだろう、より強大な敵に、より難解な謎に、そして…より手厚い褒賞に」
「均衡…」声はまだ止まない、T汝はまた、試練に遭遇するだろう…」
💭人が理解できる言葉で説明して欲しい。
💭これがいわゆる「動態難易度」なのか？
💭この「試練」っての、拒否してもいい？
💭ハッキリ言え、なんのメリットがある？
- はいはい、「均衡」のために。
試練後
兆しもなく、また空気が燃え上がる、そして柔らかい清風が足首をくすぐる。「均衡」、聞きなれない声が耳元で囁く、「均衡は至高無上であるため、諸界は既に改変された。試練は、汝を訪ねるだろう」その声が消えると、周りの全てが正常に戻った。
たまには家に帰りなよ
列車に戻って、パムと会話する
パムは何か悩み事があるようだ、戻って慰めてあげよう。
どうして俺を呼び戻したんだ？
メッセージは難しいのう。よく打ち間違えてしまう…じゃから、なるべく穹に帰ってきてほしいんじゃ。直接話したいからのう。
今回穹に帰ってきてもらった理由はシンプルじゃ…コホン。オマエ、成長の道で迷ったり、困惑したり、悩んだりしたことはないか？
確かに、時々ある…
よくあることじゃ！オレにも、過去にそういう時期があったぞ。夜も眠れず、夜空を眺める日々。もがき苦しみ…あれ、違う違う、次はなんじゃったか…
いかん。次のセリフがまったく思い出せん！！
と…とにかく！穹の成長した姿を見られて、オレは嬉しいのじゃ！
これはご褒美じゃ。ちゃんと受け取るんじゃぞ！
それから…さっきのことは…ほかの乗客にはナイショじゃからな！オレのちょっとしたミスじゃ！
儚い光陰
列車に帰る
（まずはパムに、何が起きてるのか聞いてみよう）
穹、戻ったのか！
変なのってどこにいるんだ？
わからんが、列車の中にいるのじゃ！オレよりアキヴィリの列車に詳しい者などおらんからな。列車の中に変なものがいれば、オレにはわかるんじゃ！
オマエも一緒に探してくれ。絶対見つけ出すぞ。
列車の中でおかしい場所を探す
パムからのメッセージが届いた。列車の中に変なのがいるから、捕まえて欲しいらしい。
変だな、自分に何ができるのだろうか？この作品は『なんたらバスターズ』ではない。しかし、車掌のお願いなら聞くしかない。
変だな、自分に何ができるのだろうか？この作品は『なんたらバスターズ』ではない。しかし、車掌のお願いなら聞くしかない。
観葉植物
スタンドライト
鏡
おまけ
ヴェルト
姫子
神秘的な鏡を調べる
本当に列車で奇妙なものを見つけた──鏡だ。
どうして他の人はこの鏡が見えないフリをしているのだろう？
どうして他の人はこの鏡が見えないフリをしているのだろう？
鏡を調べる
鏡に近づくと、そこに映った人影が徐々にはっきりしてくる──それは自分と似ても似つかない、フードを被った少女の姿だった。彼女は変わったマスクを着けていて、顔が見えない。
こちらが反応する前に、その少女は鏡を跨いで出てきてしまった。
こちらが反応する前に、その少女は鏡を跨いで出てきてしまった。
ふむ、ここがT星穹列車」なのか？
お前は誰だ──
ああ、自己紹介がまだだったな……
わたしは「ガーデン・オブ・リコレクション」のメッセンジャー。今後はこの列車に滞在させてもらう予定だ。よろしく。
列車の主の許可は得たのか？
だから、君に会いに来たんだ。説明させて欲しい──
「ガーデン·オブ·リコレクション」は、星神「浮黎」に付き従う組織だ。「記憶」のメッセンジャーとして、わたしたちは肉体を放棄し、ミームとなり宇宙を旅している。浮黎様のために、星の海にある最も貴重な記憶を探しているのだ。
わたしがここに来られたのは──つまり、君が「記憶」と「ガーデン・オブ・リコレクション」の概念を認識していることを証明している。そしてその認識が、「ガーデン」のために複製のチャンネルを開き、直接君の脳にわたしを植え付けた……
実は、誰にも気づかれないように、こっそり君についていくこともできた。でも、「ガーデン」は貴重な記憶を持っている君を特別視している。しかも、それらは将来的にもっと増えるだろう……
だから、こうして声をかけることにした！それに、君は「メモスチッチャー」の概念も認識しているな──言っておくが、「ガーデン」は、泥棒などではないぞ。わたしたちの行動の全ては、崇高な目的のためにある。
さて、わたしたちはもう、知り合いになれただろうか？
俺は、いつその概念を認識したんだ？
キーワードは「ヘルタ」と「光円錐」だ──この2つの概念に接触した時に、「記憶」、「ガーデン・オブ・リコレクション」、それから「メモスナッチャー」を植え付けられたんだ。
ミス・ヘルタはわたしたちに対して偏見を持っている。だから「ガーデン」は、わたしから君に正しい概念をもたらした方がいいと考えた。
……率直に言ってしまうが、許してほしい。わたしは、タダで君にこれらの情報を教えているわけじゃない。「ガーデン」は、君の記憶を保存したいと考えている。
だが、心配は不要だ。わたしたちは記憶を「奪い取ったり」はじない。貴重な「断片」を複製するだけだ。取引だとでも思ってくれ……
これは君の記憶を保存するために造られた「忘却の庭」だ。わたしたちは、君が定期的にここを訪れ、失われた記憶を呼び戻すことを望んでいる。「ガーデン」はその中から欲しいものを得て、物質や光円錐を報酬として渡す。
さあ、わが古き体の記憶に誓おう。君が失うものは何もない。
他の人に鏡のことを聞いてみる
姫子
ヴェルト
パム
「忘却の庭」の任意の「記憶」を1つクリアする
どうした、気分が悪いのか？
変な感じがする…
みんな、最初は慣れないものだ。
今後、定期的に「忘却の庭」に入るだけでいい。様々な報酬を用意しよう。
ああ、そうだ──わたしが星穹列車に滞在していることは、できれば2人だけの秘密にして欲しい。わたしは君の仲間の前に姿を現さない。だから君も黙っていてくれるだろうか？
どうやってごまかせばいい？
わたしのことを、1つの位相霊火、もしくは問いかけの魔物だと言えばいい。彼らはよく消えたり現れたりするから、ごまかせるはずだ……
またわたしに会いたければ、鏡に近づくといい。
列車組に真相を告げる
鏡はミームの一種だった。「ガーデン オブ リコレクション」のメッセンジャーがこっそり列車に忍び込んで、取引がしたいと言っている。彼女が言うには、自分の記憶は貴重で、「ガーデン」は貴重な物資で記憶と交換したいらしい。だから、忘却の庭に入って記憶を呼び起こし、「ガーデン」が取り出せるようにする必要がある。
こんな複雑なシステム実装は見たことがない。
こんな複雑なシステム実装は見たことがない。
穹、何か見つかったか？
（ごまかす）
問いかけの魔物が…列車に？
ふむ、確かにその生物は突然現れて、最初に会った人に問いを投げかけるらしい…穹、君はどんなことを質問されたんだ？
えっと…最近嬉しいことはあったかと聞かれた。
ほう、それは俺の推測を証明してくれそうだな。恐らく問いかけの魔物は、「愉悦」の造物に違いない。
誰の造物でもだめじゃ！追い出してくれ！
そうよ、ヴェルト。どうすればいいかしら？
心配する必要はない。もう列車から去ったはずだ──問いかけの魔物は1度に1つの質問しかしない。そして答えを得たら、他の場所に行くんだ。
よかった……
（これでいいはずだ……）