アベンチュリンはロビンの死を理由に、ファミリー打倒のために協力しないかと誘ってきた。
決して、脅しではなく勧誘だ。選択の余地が残されてはいるが、安易に選択すべきでないことはよく分かっている。
アベンチュリンと会話する 
アベンチュリンの言う「ピノコニーを転覆するに足る」事実をこの目で見た──ロビンの体が胸元の亀裂から崩壊し、美しき夢の中でシャボン玉のように消えた。
彼にはまだ言いたいことがありそうだ。一体何が狙いなのか確かめてみよう。
万界の癌 のおかげで、こいつはすっかり不良債権になっちゃってね。カンパニーは何度も交渉しようとしたんだけど、ファミリーは取り付く島もなかった。
彼にはまだ言いたいことがありそうだ。一体何が狙いなのか確かめてみよう。
…ああ、僕もこの光景を目の当たりにした時は、君と同じような顔になったよ。
でも見間違いじゃない。死んだのは…あの名だたる歌手の「ロビン」だ。
ロビンまで…
一応言っておくけど、この件と僕は無関係だ。僕は不運にも現場に居合わせてしまっただけ、それはファミリーが証明してくれる。信じられないならハウンド家の人間に聞いてみるといい。彼らは僕やカンパニーのことを嫌ってるから、絶対に嘘は言わないよ。
ここだって事件が起きた現場じゃない。僕が君に見せているのは「記憶」の一部──最も単純な光円錐の表現技術だ。ガーデン・オブ・リコレクションの承認を受け、カンパニーが所有しているね。
ここまで来ても、君はあの「巡海レンジャー」が無関係だと思うかい？
ピノコニーはハッキリと約束してる。ファミリーが作った美しい夢の中では、すべての人の安全を保障する…危険に遭遇した人がいたら強制的に目覚めさせて、現実世界に戻れるようにするってね。
彼らはどうしてそんな約束ができるのか？それは、その約束の裏に「調和」の庇護があるからだ。ファミリーのドリームメーカーたちは思考を1つに繋ぎ合わせ、破られることのない堅固な防衛線を築いてる。
その防衛線を突破して、夢境の中で「死」を創り出すなんて…ファミリーの許可がなければ、メモキーパーですら不可能だ。
じゃあ誰ならできるのか？そんなの彼女しかいない…あの巡海レンジャーを自称する女性…他人に成りすました招かれざる客、正体を隠した「使令」……
アフリートが死んだのは間違いないだろうし、ロビンの…彼女の惨状も見てのとおりだ。さて、次の犠牲者になるのは誰かな？
それはお前の一方的な言い分だ。
大丈夫、君は自分で判断すればいい。信頼を築くには時間が掛かるからね…僕は喜んで待とう。
ただ、君にも知っておいてもらいたかったんだ。その「遺産」とやらを巡り…今ピノコニーでは水面下で妙な動きがあって、誰もがよからぬことを考えているってことを。
くれぐれも立ち位置を間違えちゃいけない。僕が君だったら、黄泉とは確実に距離を置く。なにしろ陰に隠れた怪物に比べれば、表に出ている計略のほうがよっぽどマシだからね…そう思わないかい？
でも…表に出ている計略の裏に、さらに深い陰謀がないなんて、誰が言い切れるのかしら？
…メモキーパー、僕たちの取引はとっくに終わっていると思うけど？
アベンチュリンさんの言っていることは事実で、この「記憶」も真実…歪曲や付け足しは一切ないわ。
カンパニーはガーデンと違って、「記憶」にできることはかなり限られてるからね──それについては、君もよくわかっているはずだ。
マイフレンド、回りくどい話はやめて単刀直入に言おう──僕は個人的に星穹列車と協力したい。
前から言っているように、僕は遺産の争奪戦には興味がない。ピノコニーに来たのはあくまで仕事のため…僕はカンパニーのために失われた財産を取り戻したいんだ。わかるだろ…つまり「辺境の監獄」の所有権さ。
あの連中は君が想像してるより手強い。今まで「死」の存在を隠蔽できてたんだから、今回だって、きっとロビンの死を隠し通してみせるだろう。
このまま静かに泡となって消え、最後まで誰にも知られることがない……
そんなの不公平だろ？だからマイフレンド、君の助けが必要なんだ。
どんな助けが必要なんだ？
僕の目標は1つだけだ。ファミリーは高い壁に覆われている。それを崩そうとするなら、先にいくつかの綻びを作らなくちゃいけない。綻びが生じれば…カンパニーにも取れる手段がある。
今がチャンスなんだ。「ロビンの死」の真相を明らかにできれば、死者に安らぎを与えられるだけじゃなく、交渉のチップも手に入って、ファミリーをテーブルに着かせられる。
僕がピノコニーの各地で調査を行い、幅広く交流してきたのは…この瞬間のためなんだよ。
この悪い知らせはファミリーにとってとても不利なものだから、きっと外部の人間、特にカンパニーの介入を全力で阻止しようとしてくるだろう。
でも、きっといくつかの派閥は例外になる…それこそが君たちを必要とする理由だよ。星穹列車の名声は広く轟いているから、「調和」も君たちには公正な評価を与えるはずだ。
君たちは真相を明らかにして正義を貫ける、僕はカンパニーの仕事をまっとうできる…これぞウィンウィンってやつさ。
俺たちにファミリーの信頼を利用させるつもりか？
急いで答えを出す必要はないよ。一旦仲間のところに戻って、彼らと相談してみるといい。
あのナビゲーターのお姉さんは聡明だから、きっとこの取引の価値をわかってくれるはずだ。はい、僕の連絡先を渡しておくから、結論が出たら教えてくれ。
あっ、それから…これも持っていって。調査を進めるには、どうしたって資金が必要になるだろ？ほら、遠慮しないで受け取ってくれ。
じゃあまたね。君たちと一緒に「死」の真相を明らかにできることを、心から楽しみにしているよ。
（アベンチュリン、言うだけ言って行っちゃったな…確かに無理強いする気はないみたいだけど、なんか引っ掛かる……）
…この後は？どうするつもりなの？
（ブラックスワンは…どう思ってるんだろう？）
ブラックスワンと会話する
アベンチュリンはロビンの死を理由に、ファミリー打倒のために協力しないかと誘ってきた。決して、脅しではなく勧誘だ。選択の余地が残されてはいるが、安易に選択すべきでないことはよく分かっている。
記憶域を離れる前に、ブラックスワンと話す機会があるから、そこで彼女の話を参考にして考えよう。
ブラックスワンに導かれ、混乱した夢境を通り抜けた……
記憶域を離れる前に、ブラックスワンと話す機会があるから、そこで彼女の話を参考にして考えよう。
表面的には、この取引はあなたにデメリットはないように見える。でもアベンチュリンさんは賢い商人だから…そんな単純な腹積もりではないでしょうね。
彼はまだホタルさんのことを知らない──でもあなたの反応から何か感じ取ったのか、あえて話題を「死の真相」に誘導して、あなたを彼の論理に巻き込もうとした。
反応が速く、思考も論理的…あの人と組むのは危険だと言わざるを得ないわ。
自分の身を守ったほうが賢明だな。
今の状況を考えると確かにそうね。でも長い目で見たらどうかしら？
いずれにしても慎重に動きましょう。「開拓」の道は1つだけじゃないわ。暗い森の中でオオカミの群れに囲まれた時は、まず自分が逃げられるようにすることが大事なの。
他の問題については……
💭「死」がロビンを殺したのか？
💭この件と黄泉は関係があると思うか？
💭他にも気付いた異常はあるか？
他に質問はない。
何もかもが突然すぎて、私も推測することしかできないの。ここを出たら、ちゃんと仲間と話したほうがいいわ…あなたたちが混乱した思考の源を明らかにできるといいのだけど。
ブラックスワンに導かれ、混乱した夢境を通り抜けた……
さあ、こっちに来て──短い道のりだけど、はぐれないようにね。
ブラックスワンの後をついてホテルを出る
ブラックスワンが疑問に答えてくれた上に、記憶域の出口まで安全に送り届けると約束してくれた──今回は変な小細工をしてこないことを願う…それとも、彼女がちょっとしたイタズラをしてくるのを楽しんでる節がある？
ブラックスワンと話す
ここから出られるわ。私たちもお別れの時間ね…まるですべてが…悪夢みたい。
残念だけど、記憶は嘘をつかないの…私たちがさっき目にしたことは、すべて実際に起こった「現実」よ。目が覚めたからといって、頭の中から消えることはないわ。
でも怖がることもない。ただ心の選択に従えばいいの。私たちはそうやって世界を渡り歩き、様々な影を残して、最後には…大切な思い出を残してきたんだもの。
…あっ、ちょっと待って。
ブラックスワンに優しく耳元を撫でられた。その指先が触れたところが少しだけ冷たくなった気がする。そして、彼女から1枚のカードを渡された。
はい、これは私からのささやかな餞別よ。いつか、あなたが記憶域の深海に吞まれ、運悪くメモキーパーの助けも得られなかったとしたら──それが私の代わりに道を示してくれるわ。
私も義理や人情は大切にしているの…あなたに隠し事をしていたお詫びだと思ってちょうだい。
ありがとう。
まだ…あの巡海レンジャーに関することで片付けないといけないことがあるの。だから、ここでお別れしましょう。
次に会う時、あなたがどんな面白い記憶を持ってくるのか…楽しみにしているわ。
運命の啓示
黄金の刻に戻る
列車組とのチャット
（ファミリーの代表…姫子たちは大丈夫かな……）
クロックボーイの像の前で列車組を待つ
無事に「黄金の刻」へと戻って来た──この上なく膨大な情報とともに。列車組の仲間に見聞きしたことを話せば、きっと彼らは驚いた表情を見せてくれるに違いない…ただし噛まずに話すことが条件だ。
どうなることか乞うご期待。
少し前 記憶域の深部にて……
どうなることか乞うご期待。
（色んなことがあったな…急いで頭の中を整理して、みんなが来るのを待とう ……）
少し前 記憶域の深部にて……
少し前のサムと黄泉
刀を抜く時です、レンジャー
…ハンター、まだ夢を見るか？
自分のせいで死んだ者の夢を…
数日前 永火官邸にて……
黄泉とアフリートの回想
……
…どうやら、勝敗は最初から決まっていたようだな。
彼らはまだ生きている、それはあなたも同じだ。
あなたにはまだ選択の余地がある。そのオルゴールを置いて去るがいい。
選択？「壊滅」の血の路に躊躇う余地などない。
トフェトの炎魔…たとえあなたが命を捧げたとしても、あの星神の恩寵は受けられない。
レンジャー、お前が歩んでいるのは狭隘な「巡狩」の道…理解できないのも無理はない。
私たちは炎の中から誕生した。炎を浴びて生まれ、広がり、焼き、破壊する。薪が燃え尽き、すべてが死の灰になるまでな。
燃焼は炎魔の一生であり、始まりと終わりでもある。私たちは生まれた瞬間から死に向かっているのだ。この世の万物は「壊滅」のために生まれてくるという、宇宙の真理の一側面を貫くためだけに。
あなたの仲間はそう考えてはいないようだが。彼らはあなたのために、必死に生きる機会を勝ち取った。
あれらは私の子だ。かつての私と同じように、まだ白熱していない火種だ。まだ若いから責めることもない。
しかし、私の炎はすでに弱まっている。残された時間も少ない…遠くの宴の星が見えるか？私はあそこに煉獄を持っていく──ゆえに、ここでお前を超えなければならない。
なぜ？
星神たちが切り開いた道の上で、お前は私の遥か先を歩いているからだ……
…「使令」。
……
お前は自分の正体を隠せない…その刀を抜くがいい。私たちはここに留まり、死闘を繰り広げることになる。なぜなら、私がそうすることを選択したからだ。
「壊滅」とは壮麗な瞬間だ。醜く存続を求める一生は…あまりにも長すぎる。
たとえその答えが…あなた自身を破滅させるものであったとしても？
答えは重要ではない。重要なのは、お前の存在と同じく、それが存在しているということだ。すべては滅ぼされるために存在している──使令とて例外ではない。
虚空の中でも美しい夢 は生まれる。いわゆる不可能と呼ばれるものは、まだ訪れていないだけのことだ。
……
…わかった、受けて立とう。
お前はこの世界で最も輝かしく、激しい炎を目の当たりにするだろう。この燃え盛る光が、お前の底知れぬ夢を照らせるよう祈っている。
底知れぬ夢…その通りだな。だが、あなたは1つ誤解している。
この刀がまだ鞘から抜かれていないのは、慈悲や軽蔑が理由ではない。この刀は私が人に見せたくない秘密なんだ。ただ、敬意を表して……
そう言いながら、彼女はそっと刀に手を置いた。
…あなたには正直に言おう。
「巡狩」は…私が進む道ではない。
……
死があなたの長い夢を終わらせることを……
…そして、目覚めの世界へと導くことを願う。
サムと黄泉
…私は今でも夢に見る
退け、まだ「あなたの番」ではない
…「私の番」ですか？
巧妙な偽装はたくさん見てきたが、外見は隠せても心は隠せないものだ。あなたも例外ではない。
あの開拓者、あなたは彼を殺そうとしなかった。あなたが手を出したのは、あくまで私とあのメモキーパーを追い払うため…なぜだ？
……
「運命の奴隷」がそうさせたのか？
あなたはエリオを知っているのですね。
このことはあなたの「脚本」に書かれていると思っていたが……
私の「脚本」にはいつも数行しか書かれていない…それ以外のことは必要ありませんし、欲しいとも思いません。
彼は私の性格を知っています。運命は1つしかなく、誰も避けては通れない──しかし結末が訪れるまでは、私にも選択する権利があります。
ですが、あなたは知らないようなので、今度は私から質問しましょう。あなたは一体何者なのですか？
恐らく、あなたの敵ではない。
質問の答えになっていません。
そこまで興味を持たれるほどの価値はないと思うが…銀河を1人で旅する者には秘密が付き物だ。私もカンパニーから指名手配されたことがあるから、星核ハンターについて知っていても不思議ではない…それだけのことだ。
…私ならあなたを助けられるかもしれない。
…なぜそんなことを？
私は…よく忘れてしまうから、記憶よりも「感覚」で物事を捉えるようにしているんだ。だから──
──私には、その冷たい甲胃の中にいるのが誰かわかる。
……
どうだ、鎧を脱いで話す気になったか？
まだその時ではありません。
私は助けを必要としていませんが、あなたに少しアドバイスしましょう。これは双方にとってメリットがあると思います。
あなたの狙いが「時計屋の遺産」なら、ファミリーを調べるといい。彼らは「死」の存在だけでなく、夢境の過去と真実も隠していますので。
もう調べている。
──そして、星穹列車はあなたの敵ではありません。
それは私もわかっている…だが、あなたの口からそんな言葉が出るとは思わなかったな。
それで、これからどうするつもりだ？あの開拓者はブラックスワンに連れて行かれた。彼を探しに行くのか？
その必要はありません…あなたには教えても構わないでしょう。エリオが私に与えた指示は1つだけ──それは「星穹列車に共に『大いなる遺産』を追わせること」。
もっと簡単で直接的な手を使い、この件を終わらせようとしたのですが…結果はご覧のとおりです。私は今ここであなたと対峙している──つまり失敗しました。「脚本」には逆らえないということですね。
「いわゆる不可能と呼ばれるものは、まだ訪れていないだけのことだ」……
…まあいい。別れる前に、もう1つ聞いてもいいか？
あなたの「脚本」の中に、私に関係することは書かれているか？運命が見た未来の中で、「私」がどういう脚注を残したのか知りたいんだ。
残念ですが、一言も触れられていません。
…はあ、驚くことでもないな。
待ってください──
答えはノーです。
何？
あなたの最初の質問です──「まだ夢を見るか？自分のせいで死んだ者の夢を」
答えはノー、一度も見たことがありません。
私には生まれつき「夢を見る」という機能が備わっていません。私は冷たい現実のために生き、ほんのかすかな光のために燃え…灰になるまで燃え続けるのです。
だから、あなたが羨ましい。
そうか……
あなたはもう、目覚めの世界で生きているんだな。
列車組と話す
現在「黄金の刻」にて……
ホタルのことはブラックスワンから聞いたけど…まさかロビンさんまで……
ごめんなさい…あの時、傍にいてあげられなくて。
現実世界は穏やかだが、夢境では暗流が渦巻いている。本当にあのメモキーパーの言葉通りになっているな……
みんな、落ち込んでいる暇はないぞ。俺たちにはまだ…できることがある。たとえば…犯人を見つけたりとかな。
まずは状況を整理しましょう。あんたの言葉を聞いて思い出したことがあるの。三月ちゃん、私たちが交渉したファミリーの代表がなんて言ってたか覚えてる？
「ナナシビトは今回の件に関与していないと信じています。どうか皆さんも亡くなった方の身元を明らかにするため、ファミリーにご協力ください」って言ってた…あれってホタルのことだよね。
今思えば、あの時の彼の表情は何か隠してるみたいだった。それに、もっと前に起こったはずの事件についても口を閉ざしていたわ。
ファミリーはロビンさんの死を隠そうとしてたんだろうね。この件が広まれば、ピノコニーは文字通り「血の川」になっちゃうから……
だが、その直後に起きた2つ目の事件は彼らの想像を遥かに超えていて、ファミリーも外部の助けを求めざるを得なくなった。調和セレモニーが目前に迫っているから、彼らも手が足りなかったんだろう。
それに、ホタルの件は目撃者が多くて、隠し切るのは難しかったから…成り行きに任せて、たくさんの人を巻き込むことで、状況をコントロールしようとしたのかもしれないわ。
この2つの事件は根本的に性質が違うから…ファミリーが何より警戒しているのは、よからぬことを考える訪問者でしょうね。たとえば、あのカンパニーの使者とか。
あいつは確かによからぬことを考えてる。
ああ。それに、彼はあの「巡海レンジャー」を告発した……
なんか、獲物に夢中になって足元をすくわれそうになってる感じがする…アベンチュリンが黄泉を告発した理由もかなり微妙な気がするけど、彼の話を信じていいのかな？
こうなった今、私たちが信用できるのは自分だけね。
とにかく、まずは情報を集めて、できるだけ多くの可能性を並べてみよう。それから矛盾を1つずつ取り除き、残った事実が少なくなるほど、それが真実である可能性が高くなる。
ただ…これだけ多くのことが起こっても、俺たちは「遺産」の渦の中をグルグル回っているだけの気がするな……
今回は本格的に名探偵を演じないとね…でも調査を始める前に、ファミリーとアベンチュリンにはなんて返事すればいいの？
これは私の感覚だけど、ファミリーは星穹列車に悪意はないと思うの──列車の乗員の人格を信用していなければ、外部の人間に「スキャンダル」と呼べるような事件の調査を依頼したりしないもの。
それに、ここはファミリーのテリトリー。彼らと手を組むことは、今後の行動においても役に立つはずよ。
アベンチュリンさんについては…ヴェルト、あんたの意見を聞かせて。
あれは一筋縄ではいかない相手だ。彼は俺たちと交渉する時こそ意識して腰を低くしていたが、言葉に出さないところではじわじわと相手を追い詰めていた……
彼は感情と論理の両面において、相手を納得させる説明をしている。無理強いはしないと言ってはいるが、その意図は明らかだ。
だが状況がハッキリしない今、より多くの繋がりを築くのは悪いことではない。アベンチュリンさんはわずかな言葉で自分の手腕を見せつけた。利害さえ一致すれば、頼もしい味方になってくれるだろう。
俺たちもファミリーとの距離を慎重に保ち、あまり近付きすぎないようにしたほうがいい。カンパニーと協力することは、バランスを取るという意味では悪くない。どちらかに別の企みがあったとしても、俺たちは関係を断つことができるからな。
つまり、先にアベンチュリンさんの提案を受け入れるべきってことね。
ああ。もちろんリスクはあるが…それぞれの腹のうちがわかってから、改めて判断するしかないだろう。
理屈はわかるけど、ここって悪い奴が多いから、そのうち後ろから刺されるんじゃないかってヒヤヒヤしちゃうな…穹だって何度も酷い目に遭わされてて、正直もう見てらんないよ……
大丈夫、大局を優先しないと。
はあ、せっかく心配してあげてるのに……
…もういい、やっぱりウチがアイツを見張っとく！いざという時は、逆にアイツを利用しちゃおう。
それじゃあ、アベンチュリンさんへの返事はあんたに任せるわね。みんな、今のうちに頭の中を整理しましょう。
アベンチュリンとのチャット
（アベンチュリンはこの結果に満足してるみたいだな…みんなにも伝えよう）