ブラックスワン 
記憶は柔らかな琥珀
占い
気になるのだけど、穹はこれまでたくさんの場所を旅してきたのよね。占いに触れたことはあるのかしら？
羅浮仙舟で、窮観の陣を使って未来を予測してるのを見たな
太卜司のことね…私も聞いたことがあるわ。
占いの方法は人それぞれだけど、私の場合、記憶だけでもその人の未来は予測できるわ。
この占い方は生命の法則に基づいているの。つまり、私たちは永遠に過去の影響下にあるということ。
思い出が心に深く刻まれていて、より完全で始まりに近いほど、現れる運命の軌跡もより明確になるわ。
どう？試してみる？
あまり昔のことは覚えてない……
そう、あなたもあの三月さんも、少し特別な存在なのね……
あなたたちに占いをするだけの記憶がないなら、いっそ、このやり方で他の人の未来を占ってみるのはどうかしら。
すべての言葉は理由なく生まれることはないの。心の中で思ったままのことを言えばいいわ。
私があなたに記憶を語るから、そこから自由に未来を予測してみて。
じゃあ、大胆な予測をやってみる！
「一人銀河をさすらう少女は、過去が別々の世界の現実に与えた影響を監察し、見過ごされた瞬間瞬間を記憶している」
この記憶の持ち主は、どんな未来に向かうと思う？
色々な世界を一人で渡り歩けるってことは、とても強い力を持ってるんだろうな
他人の生活を観察するのが好きで、それを引きずることなくされるなら、注意深く、それでいて執着心のない人のはず
だから、何が起きても彼女は元気に生きていくだろうな
あなたの考えを知れてよかったわ。
記憶の力を感じてもらえたかしら？それは未来に通じていて、その一端を覗けばすべてを知ることができる…でも、その未来も変えられることだけは忘れないで。
結局、この記憶の持ち主は誰で、彼女の未来はどうなるんだ？
彼女はあなたの知ってる人かもしれないし、あなたの人生のどこかですれ違った旅人かもしれないわ。
あら、別のお客さんが占いに来たわ。また今度お話ししましょう。
まだ俺の質問に答えてない！
ナナシビトの伝説
星穹列車が戻って来たところに居合わすことができて、とても嬉しいわ。
他の世界に行った時も、列車に関する記憶にはよく出会うから、もう面識のない知り合いのようなものよ。
例えばどんな？
以前、雲の上にそびえ立つ世界に行ったことがあって、そこの人々は雲の上に潜り、山のように大きな巨獣を従えて空を徘徊し、雨を降らせていたの。
彼らの伝説によると、これらの巨獣は巨人のナナシビトが別の場所から連れて来たもので、この地の文明を繁栄させ、存続させてくれる存在だったらしいわ。
他にも、宝石の雨が降る世界にも行ったことがあって、そこの人々は天気を予測し、奇石を集めて他の世界と貿易していたわ。伝説によると、それはあるナナシビトが列車からもたらした教えなんですって。
そんな本当か嘘か分からないような伝説をたくさん聞いて、ナナシビトの本当の暮らしがどんなものか、とても気になったの。
その伝説は壮大で素晴らしいけど、俺たちの日常生活なんてほとんど平凡だ
でも、ナナシビトが行く先々で救いの手を差し伸べる存在であることは確かだ
なるほど、苦難と収穫に満ちた旅だったようね。何が列車とナナシビトをそこまで突き動かしたのかしら？
俺たちは「開拓」の理念を実践している。これがナナシビトが前に突き進むための原動力だ
私たちと列車が選んだ道は真逆ね。あなたたちは未来へ進み、私たちは過去を求める。あなたたちは仲間と共に行き、私たちはいつも一人で歩む。
だけど、この広大な世界で、メモキーパーの足跡がナナシビトと交わることも少なからずあるわ。定かではないけど、私たちは終点でまた出会えるかもしれないわね。
メモキーパーの暮らしはどんな感じなんだ？
メモキーパーはミーム的な方式で存在し、観念と記憶を中継点として世界を行き来するの。
私たちは慌ただしい旅人のように、行った先々の世界にはあまり介入しないわ。結局、私たちが気にかけているのは記憶だけよ。
ちょっと味気なく聞こえる……
記憶は他人に干渉されない時に、最も貴重なものになるの。
これからも、旅の途中で何か面白い話があったら教えてね。
嗅覚
そういえば、知ってる？人間の最も強固な記憶の一つは、嗅覚に関する記憶なのよ。
え？なんで急にそんなことを？
別に大した意味はないわ。占いに使う松脂香が切れたから、知り合いの調香師に送ってもらったんだけど、その香りがどこか懐かしくてね。
思い返してみると、それは「開拓」の匂いに似ていることに気づいたのよ。
お前がその香りのことを知ってるとは思わなかった
さっきも言ったように、嗅覚に関する記憶は、人間の最も強固な記憶の一つなのよ。
だから特定の匂いは、特定の記憶を伴うことも多いの。私のようなメモキーパーでも、たまにこういう回りくどい方法で記憶を呼び起こしたくなるのよ。
今度会う時には、私のお気に入りを持ってきて、あなたにもそれを体験させてあげるわね。
ミーシャ
がんばれ！もうすぐ新世界だ
キャンディ
大きな箱を買いたいです。
物が多すぎて入りきらないのか？
はい！それに昨日のお客様がくれた爆発雲キャンディもあるし、引き出しはもう色んな星のお土産でいっぱいで……
いくつか分けましたので、今度アナタに差し上げますよ！
あのキャンディ、食べた時は辛いミントみたいななんですが、後味は爽やかで甘いんですよ！この味は、あのお客様のイメージにぴったりです。
彼は体が大きくて顔が怖く、大きな斧を背負っていてまるでボス・ストーンみたいでした。
ボクは接客に向かう前、しばらく心の準備をしていたんですが……
そんなお客さんがキャンディをくれるなんて、ギャップにシビれるな
そうなんです。彼に荷物を運ぶか聞いた時なんかは、特に気を遣いました。でも、彼が黙っている姿を見て、ボクはもっと怖くなって、うっかり転んでしまったんです！そして起き上がった時には、お客様はすでに自分で荷物を持って、エレベーターで階を上がっていました……
幸い、部屋の掃除の時はミスもなかったですし、彼の夢境の客室の時計も直してあげました。その後、また彼の部屋に行くと本人は不在でしたが、爆発雲キャンディが置いてあったんです。ボクはホッとしました…認められた気がして、嬉しかったです！
ということはつまり…このまま頑張れば、ボクは一生食べきれないほどのキャンディを、お客様から頂けるんじゃないでしょうか！
そうかもしれないけど、虫歯になるぞ！子どもは歯を大切にしないと
ボクはもう子どもじゃありません！前に虫歯になったことはありますが、それからはずっと気をつけています！
あ、お客様を迎えに行く時間だ。またお話しましょう！
黒い影
どんどん近づいてくる……
ホテルの中にとても大きな黒い影が……
どこにいる？今から行くよ
ホテルの廊下です……
とても大きな黒い影が……どんどん近づいてきます……
！フレンドのミーシャがオフラインになりました
！フレンドのミーシャがオンラインになりました
助かった…黒い影が別の方向に行ったので、急いでエレベーターで降りました
ありがとうございます。あなたの言葉で勇気づけられました
何事もなくてよかった。黒い影について詳しく教えてくれ
ボクもよく分からないんですが…少し前に、夜になるとホテルに、泣いたり笑ったりする黒い影が出没するという噂を聞きました
ああ、ひどい目に遭いました…幸いさっきは逃げられましたが！噂によると昨晩、大胆な同僚がそれに会って、そして……
それから…その人はまだ生きてるのか？
生きてます！黒い影が通り過ぎると、廊下の明かりが急に消えただけらしいです！そして明かりが消える前…彼は歯をむき出しにした黒い影を見たそうなんですよ
待ってください！歯を剥いた黒い影…泣き声が…また……
ホウキをバットの替わりに…大差ないはずです……
がんばれ！
オススメのもの
いらっしゃいますか…お邪魔します！あの、皆さんに旅に持っていくべきオススメのものを聞きたいんです。
スマホ、信用ポイント、バット！実用的だろ？
なるほど！通信、通貨、誤審用具…確かに必需品です！
それ以外に持っていくとしたら、何がいいでしょうか……
最近やっと短い休暇を取れたんですが、まだ旅行先が決まってないんですよ。
まず荷物を用意して、目的地が決まったらすぐに出発したいと思います！
一人旅は怖くないか？もし悪者に遭遇したらどうするんだ？
怖くありません！穹さんを見習って、護身用のバットを買います！
その時は俺にも写真を送ってくれ。
ミーシャがどこにいても、写真は俺たちの距離を縮めてくれるからな。
…孤独な極寒の地、雪原に名前はあるんですか？どの星にあるんでしょう？招待状がなくても行けますか？
その雪原はヤリーロ-�困離戰蹈屮襯阿猟�の外にあって、いつでも行けるぞ。
よかった、必ず行ってみます！
アナタと話すのは本当に楽しいです。もう夢の旅に出発したかのような気分になりました。今度もたくさんお話してください。
Dr.レイシオ
「急がなくていい」
推薦状
最近また第一真理大学の新入生募集が始まった。進学して研鑽を積むつもりはないか？
えっ？突然だな
星間旅行にも豊富な知識は必要だ。そうでなければ危険を乗り越えられない
君は何が好きなんだ？数学、物理、哲学……
物理学が好きだな
今や物理学の学術誌の発刊スピードは光の速さを超えている
だが、相対性理論には反していない。なぜなら、それらは何の情報も伝えていないからだ
また、研究の道に進んだ場合、1年のうち少なくとも5分の4は進展が遅く、5分の1はまったく進展がない可能性が高い
なんか怖いな
君には考える時間が必要そうだな
専門的な長所だけを語り、その困難について正直に話さない者には注意したほうがいい
僕は熱心な学生を数多く見てきたが、彼らも最後は挫折と失望を抱えて去っていった
だから、どんな学業の選択だろうと慎重になるべきだ
聞きたくない言葉かもしれないが、誰もが学術に向いているわけではないからな
よく考えてみる
ああ、よく考えたうえで返事をしてくれ。必要があれば、僕が推薦状を書こう
ディベート
【ロゼッタ・ローゼンタール杯】にエントリーするをクリックしてください。お会いできることを楽しみにしています。
！添付ファイル『第1ラウンドディベート論題発表』を送信しました
穹、学会内で開催されているディベート大会の議題を送った。テーマは『科学技術は中立か否か』だ
ただ転送しただけだから、くれぐれも誤解しないように
ディベートの論題は初級で、初心者にはもってこいだ
悪いけど、人と交流するのはちょっと…
君は自分に対する認識が足りていないようだ
参加するかどうかは重要ではない
だが…君の認識において、ディベートとはどういう活動だと思っているんだ？
ディベートは相手と議論して戦うことだろ
ふむ…この論題を例に説明しよう
君はどちらを選ぶ？
技術は中立だと思う
ならば僕は反対を選ぼう。君が先に発言してくれ
技術は諸刃の刃で、善にも悪にも使える
原始博士の先祖返りの実験について聞いたことはあるか？
実験対象のストレス反応を誘発するため、彼は生命体を苦しめ、相手に苦痛を与える技術を開発した
そんな技術は褒められるものではない
僕の話は以上だ
ほら、これで僕の意見が証明された
まだ一言も話してない！
ほとんどの場合、発言の速度が速いということは、頭の回転が速いということを意味する
しかし、何も考えずに話している可能性もないわけじゃない
だから結論は明白で、僕たちはどちらも相手を納得させることはできない
これでわかったか？真理というのは、こうして議論すればするほど明らかになることもあれば、そうではないこともあるんだ
ほとんどのディベートはただの言葉遊びにすぎない
それと…これは意図したわけではないが、僕は言語レベルを超えたディベートに招待されて参加したことがある
言語レベルを超えたディベート？
健康な肉体はいつどんな時でも役に立つ。穹、このことを覚えておくように
脳を刺激するお題
3ヶ月ずっと設計作業を続けていたら、さすがに少し疲れてきた
穹、僕の脳を刺激するお題を出してくれ
そんなリクエストしてくる人初めて見た…
おかしいか？
まさか君は普段そうやって休まないのか？
列車の武器を1つ設計してくれ
！添付ファイル『04-59考える人計画』を送信しました
持っていくといい、以前設計した対天体用武器だ。列車にちょうどいいだろう
君たちは銀河を旅しているから、高出力の武器が必要になるはずだ
武器はどこにあるんだ？
武器は列車だ
列車は車両ユニットの集合体と考えることができる。一部を軽くて頑丈な素材に置き換えれば、内部構造を損なわずに列車自体を巨大な武器に改造することが可能だ
図面では人型攻撃兵器に変形する可能性も示している。君たちは移動することなく操縦して戦いに臨めるぞ
お前の言う素材はどこにあるんだ？
学会内に関連素材の開発研究を主導している奴がいる。5琥珀紀いないには成果が出る予定だ
どうする？手を組むか？
そのアイデア、全部車掌に伝えておく
君からの連絡を待っている
羅刹
一介の行商人
暇潰し
宿泊
夜市
姫子
コーヒーさえあれば水はいらない
コーヒー
この前あんたが持って帰ってきてくれたコーヒー豆を使ってみたんだけど…
美味そう
実際に美味しいっていう可能性は？
他の人は飲んだのか？
まだよ、みんな忙しいみたい
あんたの意見を聞きたいんだけど、いつなら時間あるかしら？
俺も時間がないっていう可能性は？
私がドアの外にいるあんたを見たっていう可能性は？
入ってらっしゃい、あんたは勇気があるんだから
プレゼント
【開運招福、順風満帆】
新しい乗員にプレゼントよ
姫子姉さん！
ふふ、口が上手いじゃない。もっと入れておいてあげればよかったかしら
これからは祝い事があるたびに受け取ることになるから、今のうちに慣れておいてね
次は俺がプレゼントする！
ふふ、本気にしちゃうわよ？
冗談よ
夕飯
今日は早めに列車に戻っ食事にしない？
新鮮な食材が手に入ったの。何か気になるものはある？私が腕を振るってあげるわ
肉！肉を多めに！
今日は疲れたでしょう、いっぱい食べてちょうだい
星穹列車本日のメニュー：
パム：甘甘パリパリサクサクパムパムパイ
三月なのか：ミニトマトと卵の炒め丼（ミニトマト抜き）
丹恒：何でもいい
ヴェルト：魚の塩焼き盛り合わせとホワイトオニオンリング
穹：肉多め
姫子：肉野菜たっぷり列車鍋
パム：甘甘パリパリサクサクパムパムパイ
三月なのか：ミニトマトと卵の炒め丼（ミニトマト抜き）
丹恒：何でもいい
ヴェルト：魚の塩焼き盛り合わせとホワイトオニオンリング
穹：肉多め
姫子：肉野菜たっぷり列車鍋