神秘の遭遇を乗り越え、ついに夢の地へと入ることができた──「黄金の刻」──ここが今回の目的地だ。
ホテルのフロントへ行き列車組と落ち合う 
どこまでも続く入国申請と10数種もの大小さまざまな検査を終え（一瞬の出来事に聞こえるだろうが、実際に経験したのだ）、なのかと共にようやく豪華絢爛のホテル·レバリーのロビーへ到着した。
なのかは気持ちの高ぶりを抑えきれずフロントへと飛ぶように駆けていった──急いで追いつこう。
なのかは気持ちの高ぶりを抑えきれずフロントへと飛ぶように駆けていった──急いで追いつこう。
ホテルに入る
うう…やっと着いた！ファミリーのイミグレーションって複雑すぎない？10回以上も検査を受けて、スーツケースを何度も引っくり返されて……
アイツら、アンタの星核を取り出そうとするんじゃないかと思ってヒヤヒヤしちゃった。
そうならなくてよかった。
ある意味、ファミリーって本当に寛容なのかも……
でも、苦労が無駄にならなくてよかった──このホテルのロビーってすっごくゴージャスだね！あのズラッと並んでるのって全部客室？何人くらい泊まれるんだろう？
ウチらの部屋はどれかな〜？ほら、ヨウおじちゃんたちはフロントに並んでるはずだから、ウチらも早く行こう！
ホテル・レバリーへようこそ。忘れられないリゾート体験をお楽しみください！チェックインが必要な方は、フロントまで進んでくださいね。
夢の中にいた子供……
ボクはミーシャ、ピノコニーのスタッフです。よろしくお願いします。荷物をお部屋に……
アンタ、早くこっち来て。なんか変な感じがする……
ふふ…荷物をお部屋に運ふ必要がありましたら、いつでも気軽に声をかけてくださいね。さあ、お連れ様が待ってますよ。
（任意）ドアポーイにホテルの詳細を説明してもらう
ホテル・レバリーへようこそ。忘れられないリゾート体験をお楽しみください！荷物をお部屋に運ぶ必要がありましたら、いつでも気軽に声をかけてくださいね。
💭このホテルは特別だって聞いたんだけど。
💭それで、ピノコニーって一体…
💭ファミリーがウタゲを開いてるって聞いた。
ピノコニーで楽しい休暇を過ごしてくださいね！
フロントに近づく
ねえ、どうしてフロントにこんなに人が集まってるんだろ？列車から降りたばっかなのに、またトラブルとかじゃないよね……
チェックインを試みる
申し訳ありません。システム上にはお客様の仰るお名前がなく……
でも星穹列車が受け取った招待状には、もう私たちの部屋を予約したと書いてあったわ。もう一度確認してもらえないかしら？
かしこまりました。もう一度お調べいたしますので、少々お待ちください……
星穹列車、プラチナルームを合計4室…それぞれヴェルト・ヨウ様、姫子様、三月なのか様、それから……
…丹恒様。やはり、この4名様の予約情報しかございません。
何かトラブルか？
ああ、ホテルの予約情報に君の名前がないらしい……
…そういうことか、どうりで登録情報に穹の名前がないわけだ。ファミリーに返信した時、彼はまだ列車に乗っていなかつた。
こういうのはどうだ？俺たちと旅をしている丹恒は、急遽予定が入って宿泊できなくなった…だから丹恒が予約していた部屋を、この子に譲ってもらえないか？これなら人数も変わらないだろう。
この子は私たち星穹列車の新しい乗客なの。彼の身元は保証するわ。
そ、それは…急に申されましても…ちょっと……
（巡星ビザを見せる…）
いえ、あなたの身元を疑っているわけではありません。ただ……
「調和セレモニー」を目前に控えた今、ピノコニーは今琥珀紀で最も重要な瞬間を迎えている。さらに、ファミリーの招待を受けた銀河中のゲストたちが、この場所でひしめき合っている……
ホデルの警備は厳戒態勢で、少しのミスも許されない。いきなりあれこれ言われても、こちらのお嬢さんに決定権があるわけでもない。星穹列車の諸君、あまり彼女を困らせないように。
俺たちのチェックインに問題があり、迷惑をかけていることは謝ろう。ところで君は？
僕は「アベンチュリン」。カンパニーの戦略投資部所属、「ダイヤモンド」の下で不良資産の清算を担当してる専門家さ。今回は「時計屋」の招待を受けて来たんだ……
ああ、それと…君たちの後ろで順番を待ってる宿泊客でもあるね。
…ここは私に任せて。
スターピースカンパニーもピノコニーから招待を受けたと聞いてるわ。あなたがその代表者なんでしょう？カンパニーのエリートはやっぱり品があるわね──それほどすごい人なら、私たちのために便宜を図ってくれない？
僕の聞き間違いかな──便宜を図る？それは僕が君たちに言う言葉だと思うけど？
もうここで10分以上待ってるんだ。僕にとって十数分がいくらの信用ポイントに値するか、わかるかい？
きっと天文学的な数字でしょうね。アベンチュリンさん、だからこそ…今ここには見逃せない「投資」があると思わない？
カンパニーの影響力は全宇宙に広がっていて、当然その言葉にも重みがある。あなたの肩書を使って、彼の保証人になってもらいたいの。
そうすれば、あなたは貴重な時間を節約できるだけじゃなく、新しい友達を作ることもできるわよ。
それは面白い。それで、その友達は僕に何をもたらしてくれるのかな？
それはもっと面白い話になるわ。同じ「時計屋」の招待客同士、まずはピノコニーで荷解きを済ませて、それからゆっくりお互いのことを理解していくのはどうかしら？
構わないよ。でも、ナビゲーターのお姉さんに1つ忠告しておこう──
僕が手を出せば、その節約された時間は君たちが僕に与えたものではなく、僕が自分のために勝ち取ったものになる。わかるかい？
……
…でも、後半の言葉はすごく気に入ったよ！友達、そう、友達以上に貴重なものはない。ナナシビトのような嘘偽りのない開拓者ならなおさらだ。
これからの僕のピノコニーの旅は、君たち「開拓」に色々と世話になることもあるだろう。ぜひ一緒に楽しい時間を過ごそう。
お嬢さん、見ての通りだ。ここは僕の顔を立てて、こちらの男性をチェックインさせてあげてくれ。
僕はファミリーの「サンデー」さんと約束があるから、後で彼に直接この件の対応をお願いする。君には迷惑をかけないようにするから、安心して。
で、ですが……
アレー、落ち着いてください。
ファミリーとしで、ストレスを与えた状態でお客様を夢に入らせるわけにはいきません。
噂をすればなんとやら。誰かと思ったら──ビノコニーで最もハンサムな男、サンデー！それに宇宙に名を馳せる歌手「ロビン」じゃないか！
ピノコニーで最もハンサムな男ですって、本当に面白いわね。
お待たせしました、アベンチュリンさん。こちらへどうそ、場所を変えてお話ししましょう。
ロビンと会話する
チェックインの手続きをする間にトラブルに遭いはしたものの、ピノコニーきっての二枚目である「サンデー」と、かの有名な宇宙歌手「ロビン」のお陰ですぐに挽回され、それ以上はモメずに済んだ。
ロビンは話したいことがあるようだ。聞いてみよう。
ロビンは話したいことがあるようだ。聞いてみよう。
ロビンに近づく
星穹列車の皆さん、こちらで少し休んでいてね。
えっ、アンタって……
（任意）アベンチュリンと会話する
やあ、大丈夫かい？さっきのはただの冗談だから、どうか気を悪くしないでくれ。
大丈夫、気にしてないから。
失礼を謝罪しよう。ほら、10000信用ポイント──僕たちの出会いの記念に、お詫びとして受け取ってくれ。
ありがとう、でも贈り物はいらない。
真っ直ぐな性格なんだね、気に入った！君を友達として認めよう──ほら、20000信用ポイントだ！
さて、僕は用事があるから先に行くけど…きっと、また近いうちに会えると思うよ。
ロビンと話す
ねえ、ちょっとアンタ…じゃなくて、アナタはまさか……
歌手でイプシロンのスーパースター…『傷つく誰かの心を守ることができたなら』って、アナタの作品だよね？
あら、こんなに可愛らしいお嬢さんまで私のファンなの？
あっ、やっぱりあの「ロビン」なんだ！まさかこんなところで本人に会えるなんて……
私も皆さんにお会いできて光栄だわ。
君もそこにいる彼と同じく、ピノコニーのファミリーの一員なのか？
正直に言うと、私もあなたたちと同じゲストなの。ピノコニーは私の故郷だけれど、大人になってからここを離れて…今回は招待を受けて、「調和セレモニー」で歌うために帰ってきたのよ。
あなたの言っているサンデーは私の兄で、ピノコニーの意思決定者の1人。そして今回の「調和セレモコー」の主催者でもある。だから、あなたたちが困っていると聞いて、私を連れて助けに来たの。
でも、来るのが少し遅かったみたいね。チェックインで不快な思いをさせてしまって、本当にごめんなさい。
ご心配なく、アレーには「システムの障害」を早急に修正するよう指示しました。また、お詫びとして皆さんのお部屋のタイプをアップグレードしましたので、後ほどお部屋にご案内いたしますね。
アベンチュリンさんは「オーク家」との約束があるため、先にチェックインされました。彼に代わって星穹列車の皆さんにお詫び申し上げるとともに…今後、アナタたちと良い関係を築いていけることを願っています。
間に入ってくれてありがとう。だが、俺たちだけ部屋をアップグレードするのはまずいんじゃないか?同じように招待を受けた派閥の客も少なくないと聞いているが……
ご安心ください、ファミリーが責任を持って対応いたします。ピノコニーにいらした皆さんのため、ワタシたちは実質的な管理者として問題事を解決する義務がありますので。
貴重なお時間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした。これ以上の邪魔はいたしません。ピノコニーでの滞在中、必要がありましたら、いつでもファミリーがお手伝いしましょう。
夢の中で素敵な時間を過ごしてね。
列車組と話す
はあ、本当に波乱だらけ。あのサン…サンデーさん？が保証してくれたなら、もうチェックインできるはずだよね？
少し疲れてきた。
ウチも。今すぐ部屋に行って、ベッドでゴロゴロしたい……
それは手続きを済ませてからね。
さあ、もうロビーに並んでる人もいなくなったし、アレーさんのところに行きましょう……
ホテルのフロントへ行き、チェックインをし直す
サンデーとロビンは「ファミリー」の名の下、星穹列車に太鼓判を押してくれた──正味、こんなささいなトラブルが彼らを驚かせるものだろうか？
しかしいずれにしても彼らは人当たりがよく、このホテルのサービスが確かに一流であることを示している。列車のみんなは休暇を楽しみたいという願いを思えば何ら支障がないだろう。
騒ぎは収まり、改めてアレーさんにチェックインの手続きをお願いした──何もかもうまくいきますように。
しかしいずれにしても彼らは人当たりがよく、このホテルのサービスが確かに一流であることを示している。列車のみんなは休暇を楽しみたいという願いを思えば何ら支障がないだろう。
騒ぎは収まり、改めてアレーさんにチェックインの手続きをお願いした──何もかもうまくいきますように。
星穹列車の皆様、チェックインが完了いたしました。先ほどはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
こちらは皆様の「夢境パスポート」です──ホテルのルームキーとなっており、「ホテル・レバリー」で必要な機能や情報がすべて集積されておりますので、スマートアシスタントとしてもご利用いただけます。
また、このパスポートは1つとして同じものがないので、ピノコニーならではの特別な記念品でもあるんですよ！
夢境パスポートに備わっている「チェックイン」機能を利用することで、夢の中での出来事を記録して、色々な楽しい体験をしながら自分だけの「夢境手帳」を作成することができるのです──
詳しい使い方につきましては、夢境パスポートに詳しいガイドがございますので、そちらをご覧ください。
それでは、ピノコニーで美しい夢を心行くまでお楽しみくださいませ。客室へはあちらのエレベーターをご利用ください。
やった──早く行こう！
夢境パスポート
エレベーターに乗る
アレーさんから夢境パスポートを受け取れば、長い長いチェックインのプロセスがようやく終わりを告げる。
そして今、夢までの距離はほんのわずかだ。エレベーターに乗り、客室エリアへ向かおう。
そして今、夢までの距離はほんのわずかだ。エレベーターに乗り、客室エリアへ向かおう。
夢の中の世界…ピノコニーは夢を光り輝く大都市に変えたっていうけど……
一体どんな感じなんだろ？楽しみ〜
休憩エリアへ向かう
アレーさんから夢境パスポートを受け取れば、長い長いチェックインのプロセスがようやく終わりを告げる。
そして今、夢までの距離はほんのわずかだ。廊下を抜けて休憩エリアへ向かおう。
そして今、夢までの距離はほんのわずかだ。廊下を抜けて休憩エリアへ向かおう。
廊下を抜ける
この通路を進めば客室エリアに着くわね。
ずいぶん長い通路だな…このホテル、少し大きすぎやしないか？
休憩エリアに入る
やっと着いたわね。みんな、とりあえず部屋に荷物を置きましょう。
ヴェルトは私と先に一杯どう？ピノコニーは「スラーダ」が有名なのよ。
…話してみろ、俺たちは同じことを考えているかもしれない。
列車が受け取った「招待状」を覚えてる？
ああ…「『ファミリーのゲスト』をピノコニーに招待いたします。他のゲストとともに盛大な宴にご参加ください」──この招待が届いたからこそ、俺たちはここに来た。
よく覚えてるじゃない──でも、その招待状には続きがあったの。
「…夢の中で不可能を見届け、ピノコニーの父『時計屋』の遺産を探し出し、『生命体はなぜ眠るのか』という問いにお答えください」
招待状にそんな一文があった記憶はないが…そこに何らかの暗号が含まれているということか？
そこが考えさせられる点なのよね…ファミリーから届いた「招待状」はオルゴールで、ゼンマイを巻くとメロディーと一緒に音声が流れるというものだった。
でも私たちの手元に届いた招待状は少しおかしくて、再生される音楽の後ろに、いくつかの不協和音が混ざっていたのよ。
その雑音をダビングしたら、列車が跳躍する時の重力波の周波数と完全に一致したの。そして、列車のエンジンの空間曲率をシークレットキーにしたところ──さっきの一文が得られたってわけ。
…ナナシビトがよく使う救援要請の手段だな。
まだ結論は出せないわ。仮面の愚者のイタズラかもしれないし、手口たけ見れば「リドラー」や問いかけの魔物にだってできるもの。
いつ気づいたんだ？
あんたたちが羅浮の星核を処理している時。すぐにパムに知らせたわ。
だからさっき自分から彼の相手をしたのか。あのカンパニーの使者も「時計屋」という名前を口にしていた。恐らく同じような暗号を含んだ招待状を受け取り──同じように解読したんだろう。
…もう1つ気になっていることがある。招待状に言及した時、あのファミリーの意思決定者は「ピノコニーにいらした皆さんのため、ワタシたちは実質的管理者として問題事を解決する義務がある」と言った。
今考えてみると、あの言葉には言外の意味が含まれていたような気がする。それに、彼の横にいたロビンという女性…歌のことはわからないが、彼女の声は…少し変だった。ステージで歌を披露する歌手が、あんな声をしているものなのか？
あんたはファミリーが招待状の差出人ではないうえに──何か隠し事をしているんじゃないかって疑ってるのね？
ありえない話じゃない、ファミリーが他の派閥を招待すること自体普通ではないからな。姫子の発見は第三者が関与していることを示唆している…列車での発言を撤回しよう、この「宴」は厄介だぞ。
ところで、どうして子供たちに伝えないんだ？
これがピノコニーやファミリーの内部の問題なら、私たちが軽率に介入すべきじゃないもの。
だが…姫子の言うように、この件は「開拓」と関係しているかもしれない。
ええ、そう言ったわね。だから…
…だから出発する前に、三月ちゃんと丹恒には話したの。
なるほど、知らなかったのは俺だけか。
俺も招待状のことは今知った…
アンタは道中ずっと寝てたから、伝える機会がなかったの〜
一体どの勢力が招待状を送ってきたのか、多くの派閥をピノコニーに集める目的は何なのか、ファミリーはなぜ黙っているのか…今回の旅は謎だらけね。もう少し事実が明らかになるまで、無闇に行動することは避けたほうがいいわ。
当面はパムに頼まれたことに集中して、情報を集めながら「素敵な休暇」を楽しみましよう──ピノコニーは宇宙でも有名なリゾート地、ほとんどの人は一生来られないようなところだから。
自分の部屋に戻り、夢に入る準備をする
休憩エリアでは姫子が招待状のおかしな点についていくらか不安を口にした。しかし今はそれよりも「素晴らしい休暇を満喫する」ことのほうが大事だとも言う。
いよいよ夢に入る時が来た──でもその前に仲間に声をかけておくのも悪くない。
いよいよ夢に入る時が来た──でもその前に仲間に声をかけておくのも悪くない。
休憩エリアを離れる
部屋に戻って休んで、準備ができたら夢境に入りましょう。
（部屋に戻らないと…夢の中に入る前に、もう少しみんなと話しておこうかな？）
（任意）列車組と会話する
ヴェルト
ここの装飾は何というか…少しうるさいな。これが銀河の上流階級の暮らしなのか……
💭「時計屋」について…
💭「ファミリー」について…
💭夢の中でのスケジュールについて…
話はこれくらいにしよう。
客室のドリームプールから「本当のピノコニー」に行ける。準備ができたら出発しよう。夢の中で楽しい時間を過ごしてくれ。
姫子
どうしたの、まだ眠らないの？部屋が見つからない？それとも私と話したいことでもある？
💭「時計屋」について…
💭あのカンパニーの代表について…
💭夢の中でのスケジュールについて…
話はこれくらいにしよう。
予想外のことが重なって時間がかかったから、あんたも疲れたでしょう。開拓の合間にゆっくりすることも忘れずにね──おやすみなさい、いい夢を。
三月なのか
（なのは？もう部屋に戻ったのか……？）
わあ！大きなバスタブ……
おっ、アンタも興奮して眠れない感じ？ウチ、もう夢の世界が見たくて待ちきれないよ〜！
💭最初はどこに行くつもりなんだ？
💭ロビンについて…
💭宴について…
話はこれくらいにしよう。
大丈夫、たとえ空が落ちてきたとしても、ヨウおじちゃんと姫子がどうにかしてくれるから。ウチらはせっかくの休暇を思いっ切り楽しもう！
自分の部屋に向かう
（変だな…なんで俺の部屋のドアが開いてるんだ？）
（あれ、あいつは……）
また会うなんて、本当に奇遇だね。
ここ、お前の部屋だっけ…？
そう身構えないで、僕は幸せな空気に浸りに来ただけだから。ここ、今は君の部屋かもしれないけど、半システム時間前は僕の部屋だったんだよ。
ラッキーな棟番号、ラッキーなフロア、ラッキーな部屋番号。この素晴らしい場所を予約するために、結構苦労したんだけど…君に譲ってあげたんだ。大切に使ってくれよ、マイフレンド。
お前がチェックインの手配をしてくれたのか？
いや、僕は自分の部屋を君に譲っただけだよ。
ピノコニーは正真正銘の夢の地だ。この銀河に生きるどれだけの人たちが、ホテル・レバリーの宿泊権を手に入れるために半生を費やしていると思う？
ここに泊まれるのはどういう人たちか、よく考えてみるといい。僕が裏で手を回さなければ、ファミリーがそういう大物たちを敵に回してまで、君みたいな「招かれざる客」に門戸を開くわけがないだろ？
だからほら、座って話をしようじゃないか──感情の面でも道理の面でも、僕にはその資格がある。違うかい？
何を話したいんだ？
賢い人は話が早いね。
簡単に言うと、僕には君の助けが必要なんだ。君は知らないかもしれないけど、ピノコニーは見た目ほど単純じゃあない。ここにはあちこちにファミリーの手の者がいる。はっきりとは言えないけど…わかるだろ？
僕の目的は単純明快、カンパニーのモノを取り戻すことだ。もし君が手伝ってくれるなら、成功した暁には十分な見返りと「存護」の加護を得ることができる。
何しろ君は他の人とは違うからね。君は特別…そう、このゲームを引っくり返せるくらいに特別だ。その「力」を使ってみたくはないかい？あるいは…それから離れたいとか、宇宙に名を馳せたいとか思ったことはないかい？
誰もが恐れ渴望する力が、君の手の中にある……
…「星核」くん、そうだろう？
何のことかわからない。
いい演技だ、気に入った。
考える時間もほしいだろうから、今すぐ答える必要はないよ。機が熟したら、また僕のほうから君に会いに来よう。
もちろん、君も仲間と相談しようが、逆に僕を利用しようが構わない。なんだろうと歓迎する──それも君たちの価値を僕に証明することに繋がるからね。
僕は損する取引はしない主義なんだ。「フレンド」諸君…僕をがっかりさせないでくれよ。
勝手に決めるわけにはいかない。
言っただろ、今すぐ答える必要はないって。だって、どうなろうと…結果は変わらないからね。
あっ、そうだ、出ていく前にゲームをしよう。なあに、お互いをよく知るための簡単なゲームさ──こうして知り合った以上、君にはもっと僕という人間の性格や物事の進め方を理解してもらいたいからね……
パチンッ──甲高い音と共に1枚のチップが空中に投げられ、瞬く間に消えた。
そして、チップの代わりに2つの握り拳が目の前に現れる。
左？それとも右？それじゃあ──答えを発表しよう。
…あっ、まだ君がどちらを選ぶのか聞いてなかったかな。でも大丈夫、なぜなら──
ゲームはもう始まっているからね
さあ、僕と取引をしよう
君は断れない…
断る理由がない…
断る余地もない
おい
私の部屋で何をしている
…君の部屋？
……
…すごいな。ピノコニーに来て間もないのに、もう他人を仲間に引き入れる術を身に付けたのか。
誤解しないでくれ、さっきは君に注意したかっただけなんだ。ここは人で溢れていて、よからぬことを考えてる奴も多いから、十分に気をつけたほうがいいってね。たとえば…ドアを閉め忘れないようにする、とか。
じゃあ僕はこれで失礼するよ、穹。楽しい時間を過ごせますように！
アベンチュリンのトークン
アベンチュリンが去った後
……
どこかで会ったことあるかな…
……
どうして出ていこうとしない？
ここは俺の部屋だ。
ここは私の部屋だ。
……
…まさか私が間違えたのか？いや、まさか…声をかげる前に、何度も部屋番号を確認したんだが……
（え…？）
もしかして区画…いや、棟の番号から間違っていたのか？すまない。このホテルは広すぎるうえに、廊下のデザインも似ているから、油断するとすぐ迷ってしまって……
（なんか変な感じがする…）
とにかく、あなたが無事でよかった。私も自分の部屋に戻るとしよう。
…だが出ていく前に、もう1つ質問してもいいか？少し奇妙というか、失礼だと思うかもしれないが…それでも知りたいんだ……
…私たちは、どこかで会ったことがあるか？
懐かしい会話…
恥ずかしい話だが、過去のある出来事のせいで、私は忘れてはいけないことを忘れてしまうことがある…だから、こういう確認も日常的にしているんだ、気にしないでくれ。
穹──それがあなたの名前だな？こうして会えて嬉しい。
俺のこと覚えてるのか？
忘れたのか？あの男が去り際に言っていただろう。いくら記憶力が悪いとはいえ、数分前のことを忘れるほどじゃあない。
巡海レンジャー、黄泉…周りからはそう呼ばれている。あなたもそう呼んでくれて構わない。私たちは…きっと、また会うことになるだろう。
最後に少し忠告を…決死の覚悟と信念を抱きながらも、それを正しいことに使おうとしない連中がいる。あの男の顔には、私のよく知る表情が浮かんでいた。
刀を携えていれば、何かを斬る定めにある。そして、ギャンプラーは負けてすべてを失う前に、必ず背水の陣を敷き、オールインに打って出る…私が言えるのはここまでだ。
こういうことは、選択する前に知っておくべきだからな。じゃあ、私はこれで失礼する。
黄泉が去った後
（黄泉は帰っていったけど…おかしい、さっきからずっと変な感じがする……）
（まあいいか。色々あったけど、これでようやく眠れる…ん？）
……
なんで戻ってきたんだ？
ああ……
その、すまないが、ロビーへの戻り方を教えてくれないか？この辺りの廊下は本当によく似ていて……
……
黄泉に戻り方を教えると、彼女は何度もお礼を言った。
（やっと終わった…夢境バスポートのガイドの通りにドリームプールを操作しよう……）
ドリームプールで夢に入る
夢に入る前の謎の前置きを耐え抜いた。おめでとう！
部屋の中央にあるドリームプールに横になって、指示通りに操作をすればうまく夢の中に入れる。
部屋の中央にあるドリームプールに横になって、指示通りに操作をすればうまく夢の中に入れる。
ドリームプールを調べる
あなたは「ドリームプール」に近づいた。部屋の中に響く甘美な女性の声と、ほのかに漂う香りがあなたを優しく抱きしめる。なんと甘く、深く、豪華な香りなのだろう。熟した果実と、日の光に赤く照らされた遠い海が頭に浮んだ。
そろそろ夢に入ろう。
振り子が揺れ、あなたはどんな夢に落ちるのかと期待しながら、眠りにつく……
そろそろ夢に入ろう。
- ドリームプールの中で横になる。
振り子が揺れ、あなたはどんな夢に落ちるのかと期待しながら、眠りにつく……
夢境へ
リラックスして、体の起伏を感じてください……
呼吸に集中して、楽園を想像して…
夢の地を…想像してください
ミハイル……
帰ってきて……
ミハイル…！
一方その頃のアベンチュリンとレイシオ
どうしたんだい？そんなシケた顔して…あれ、君のカッコいい石膏頭は？
4分16秒の遅刻だぞ。その時間でアキヴィリの死の謎を解明したならいいが──そうでないなら、ナナシビトと問題を起こすべきではないと忠告しておこう。
問題？君までそんなふうに言うのかい？僕は本当に彼らと友達になりたいと思っているのに、どうして誰も信じてくれないのかな。
喧しい奴に友人などできるものか。ここで豆知識を教えてやろう。アティニークジャクは宇宙でも一、二を争うほど耳障りな鳴き声を上げる鳥だ。そして、君の身なりは派手なクジャクによく似ている……
…そのクジャクの羽も、誰かに綺麗にり取られたようだが──荷物はファミリーに没収されたのか？
ああ、あの灰色のスーツを着た奴に全部取り上げられちゃってね。祝い金も、「基石」を入れてたケースも…おや？どこに行くんだい？
帰るに決まっているだろう。バカのせいですべて台無しになったとカンパニーに報告する。
たかが石ころ数個くらいでそんなに悲観的にならなくても…なくなったからなんだって言うんだ？
あの「砂金石」がなければ、君はカンパニーから死刑宣告を受けたツガンニヤの奴隷でしかない──それとも、君の首にある「商品コード」も琥珀の王から賜ったものなのか？
…へえ、いいね、面白い！どうやら博学な友人はしっかり予習してきたようだ。
それが僕の仕事だからな。そうでなければ、どうやって1人のギャンブラーがカンパニーの代わりにピノコニーを取り戻すんだ？
安心して、教授。方法ならあるから。ファミリーはカンパニーの介入を恐れているからこそ、ことあるごとに対立している…もしかすると、ピノコニーは最初から「調和」の陰謀だったのかもしれない。
いいかい、あの招待状は自作自演の見せかけだ。恐らく彼らは、調和セレモニーで何か大きなことをしようとしている……
…あるいは招待者は別にいるけど、彼らはそれを黙認して、さらに大きなことを企んでいるのかも。ま、どうでもいいけどね。ファミリーでも「時計屋の遺産」でも、僕の役に立つならそれでいい。
要点を言え。方法とは何だ？
今はそこまではっきり教える必要はないだろう──まだ切り札を出す時じゃない。
憎たらしいギャンブラーめ…協力の前提は互いの信頼だというのに──ツガンニヤ人の幼児教育にはそんなことも含まれていないのか？
なら、君は僕を信用するかい？
それは君の態度次第だ。
つまり、君も僕を信用していない。それなら構わないだろ？あと、僕は教育を受けたことも、両親からそんな教えを受けたこともない。僕に何か教える前にいなくなっちゃったからね。
…すまない、悪気はなかったんだが。
気にしなくていいよ。でも、両親は僕に「友人こそがエヴィキン人の武器」だと教えてくれた。「調和」が虎視眈々と狙っている状況じゃ、僕たちの「友人」も多いに越したことはない。
ええと、ガーデン・オブ・リコレクションと星穹列車はすでに接触していて、アナイアレイトギャングは…望み薄かな。純美の騎士団は招待に応じるかどうかわからない。「パブ」の連中は……
…そういえば、さっき会った人は巡海レンジャーだって言ってたっけ。何か変な感じがするな…君、ちょっと彼女の素性を探ってみてくれないか……
…あれ、いない？
…そこまで僕を嫌わなくてもいいのに。やれやれ、どうやら自分でやるしかないみたいだ。
知らない部屋で目覚める
（ここが…「夢の地」？）
（なんか不気味な雰囲気だな。それに…さっき変な音がしたような……）
知らない部屋を調べる
優しい声に導かれるなか、思考は室内に立ち上る煙とともに辺りに充満し、滴り、現実を超越し、「記憶域」が構成する夢境へとたどり着いた。しかし目の前の光景は美しき夢というよりはむしろ悪夢に近い。それだけでなく、この部屋には少々既視感がある。
本当にちゃんとビノコニーに来られたのだろうか？何とかして状況を把握する必要がありそうだ。
本当にちゃんとビノコニーに来られたのだろうか？何とかして状況を把握する必要がありそうだ。
テーブルの上を調べる
（これは…メモか？）
時計屋の忠告
ドアを調べる
このドアはこちらから開くことができないようだ。
ドリームプールを調べる
夢境■■ ■ ■■は■ ■■修繕中です。■■ ■スタッフの案内■■ ■従い、指定■ ■ ■■から■■■ ■お入りください……
声の出所を調べる
優しい声に導かれるなか、思考は室内に立ち上る煙とともに辺りに充満し、滴り、現実を超越し、「記憶域」が構成する夢境へとたどり着いた。しかし目の前の光景は美しき夢ろいうよりはむしろ悪夢に近い。それだけでなく、この部屋には少々既視感がある。
調べているうちに、切羽詰まった叫び声が部屋のどこかから聞こえてきた──一体誰の声なのか確かめに行くべきかもしれない。
調べているうちに、切羽詰まった叫び声が部屋のどこかから聞こえてきた──一体誰の声なのか確かめに行くべきかもしれない。
お一い！ボクが見えますか？こっちです！
こっちに来てください！
（聞き覚えのある声がした気がする…額縁の中か？）
ホテルのドアボーイと会話する
額縁に触れると抗いようのない力に引っ張られて「絵の中の世界」へとやつてきた…かと思いきや、実際これも夢境の一部だった。長い長い廊下が伸びている。
ホテルのドアボーイのミーシャが待っている。話があるようだ。
ホテルのドアボーイのミーシャが待っている。話があるようだ。
額縁の中に入る
あっ、来てくれたんですね！よかった！
気づいてもらえないかと思いました……
ミーシャと話す
「思考の回廊」へようこそ！ここは「黄金の刻」に繋がる通路だと思ってください。ちなみに、ボクはここの案内役です。
また会ったな。
えっ、ボクを覚えていてくれたんですか？嬉しいなあ。
ここは一時的な中継ステーションなので、少し簡素に見えるかもしれませんね…夢境内の「ホテル・レバリー」は今修繕工事中なんです。
滞在中に不便をかけてしまってすみません…でも「黄金の刻」に行けば、きっとあらゆる悩みが綺麗さっぱり吹き飛びますから！
💭「ホテル・レバリー」に何が起きたんだ？
💭「黄金の刻」って何？
💭さっきメモを拾った……
どこから「黄金の刻」に行けばいい？
向こうの門を通り抜けるだけで「黄金の刻」に辿り着けますよ。忘れられない夢を楽しんでください！
「ピノコニー・黄金の刻」へ向かう
ミーシャの解説を聞いて、夢の中のホテル・レバリーは修繕中であることが分かった。どのゲストも臨時の中継地点を経て「黄金の刻」へ向かわねばならない──さっきまでいた部屋の真相がこれだった。
そして今、もう1つの額縁に触れればピノコニーに正式に入ることができる。
そして今、もう1つの額縁に触れればピノコニーに正式に入ることができる。
思考の回廊から離れる
（このドアの向こう側に本物のピノコニーがあるのか…楽しみだな）
ホテル前の広場に墜落する
穹、大丈夫？
意外と何も感じない…
フフ、ここは「夢境」だから。
こちらの客人は現実から夢境への変化に慣れていないようですね。ですが心配はいりません。そうした「無重力感」は、初めて夢境に入った旅行者によくあることですから。
ロビン、ワタシたちの友人がこの美しい夢に順応できるよう、手伝ってあげてください。
任せて。
ロビンは兄に小さく領くと、その緑色の瞳をこちらに向けた。彼女が微笑んだ瞬間、その緑色の目の中にさざ波が起こり、大きな渦潮が湖の底から湧き上がるのが見えた。
視界が暗くなって体が溶け始め、流れと一体化するような心地がした。共鳴し、振動し、静かなリズムでひとつになっていく。心臓が脈打ち、ハーモニーを導き出す……
大丈夫、力を抜いて。すぐに終わるから。
和音が響き渡る。「吸って」それら彼らが歌う。「吐いて」それら彼女たちが歌う。言われたままにしよう──本能があなたに告げる。すると、あなたは止まった胸の中の液体が再び流れていくのを感じた。
伝わってきた温もりが、全身を包み込んだ。あなたたちの旋律はだんだん遅く、軽くなっていく。まるで子守唄のようだ。七色の幻が慈しみのこもった手で頭を優しく撫で、目を閉じさせてくれる。心地よさを感じながら、あなたは深い眠りについた。
再び目を開くと、先ほど遭遇したすべてが一瞬に凝縮されたかのようだった。思考は追いつかないが、一瞬の安眠によって体には元気が漲っている。これまでにないほどの活力だ。
これで夢境を完全に掌握したわ──ようこそ、ピノコニーへ。
さっきの音は…
ハーモニーよ。
ご心配なく。彼女はアナタが夢境の中で自分の体を自由に動かせるよう、「調和」の共鳴を利用してアナタを調律しただけですから。
ピノコニーの夢の本質は「憶質」が構成する世界。その性質を掌握しなければ、その中で自由に行動することもできません。
たとえば、泳ぎを覚えたばかりの人は浮力に適応できずに水に沈んでしまいますが、体が水の流れになれれば、自然と水面に浮かぶことができるでしょう？
奥が深い…
はい。ですが、憶質に対するワタシたちの理解は表面的なものに過ぎません。
ガーデン・オブ・リコレクションのメモキーパーを除いて、普通の人間が憶質を思い通りに操ることは難しいのですが…ご安心ください。「調和」の調律のもとでは──基本的に、現実の物理法則に基づいて夢の世界の仕組みを理解することができますので。
ああ…これは失礼。また職業病が出てしまいました。ワタシはこの人に教えたがる癖を改めることができないのです。
気にしないで、兄様はいつもこうだから。私たちはお先に失礼するけれど、あなたはファミリーが作った美しい夢の楽園を楽しんでいってちょうだい。じゃあね！
三月なのかからのチャット
チャット
（「夢境ショップ」…見に行ってみるか）
（賑やかだな、こんなにたくさんの人が夢境の中で暮らしてるのか……）